現在形の[ lay ]と[ lie ]の過去形の[ lay ]の区別の仕方<The Last Leaf 編>13

例文

But Johnsy he smote ; and she lay, scarcely moving, on her painted iron bedstead, looking through the small Dutch window-panes at the blank side of the next brick house.

 引き続き『THE LAST LEAF』です。

単語の意味

・scarcely=ほとんど~ない。やっと。辛うじて。
・bedstead=ベッドの枠組
・window-panes=窓ガラス

第1の構造

 この文は、[ and ]の前後で、実質的には2文あります。

 第1の『構造

But Johnsy he smote

となります。
 語順がおかしいですね。
 ”しかし、ジョンジー、彼が襲った”というのが直訳になります。
 この文は、通常は[ But he smote Johnsy ]となるはずです。”しかし、彼(肺炎氏)はジョンジーを襲った”という意味です。
 しかし、いきなり[ Johnsy ]が先に出てきています。[ Jonhsy ]と[ he smote ]の間に関係代名詞の[ whom ]があるのでは?とも思えますが、そうしますと、[ Johnsy whom he smote ]、”肺炎氏が襲ったジョンジー”となり、文の体をなしません。
 とすると、この文は、倒置法を用いていると考えるべきでしょう。
 直前の文は、要約すると、”弱っているちいさな女性は、肺炎氏にとって恰好の的とは言いがたかった”ということでした。その直後に

But Johnsy ~

ですから、”しかし、ジョンジーはそうではなかった”という意図がこの文にはあると思います。
 ”しかし、ジョンジーは恰好の的だった”というニュアンスを出すために、[ Johnsy ]を先に出したのだろうと思います。

第2の構造

and she lay, scarcely moving, on her painted iron bedstead, looking through the small Dutch window-panes at the blank side of the next brick house.

 『構造』は直ぐ出てきました。後に続く語はすべて修飾語です。

she lay, scarcely moving,
she lay, on her painted iron bedstead,
she lay, looking through the small Dutch window-panes at the blank side of the brick house.

となります。

現在形の[ lay ]と[ lie ]の過去形の[ lay ]

 ただこの文では、[ she lay ~ ]とあります。”辛うじて動き”、”ペンキを塗った鉄製のベッドに”と続くので、おそらく”彼女は横たわった”と言いたいのだと思います。
 この[ lay ]は、”物を置く、横たえる”という意味での[ lay ]ではありません。
 なぜなら、もしこの[ lay ]であれば、時制が過去形のこの文では、[ laid ]になっていなければならないからです。
 また、もし現在形の[ lay ]だとしても、主語が三人称単数現在の[ she ]でしたら[ lays ]になっていなければなりませんがそうはなっていませんから。
 ここでの[ lay ]は、[ lie ]の過去形なのです。
 現在形の[ lay ]と[ lie ]の過去形の[ lay ]が全く同じなので注意する必要があります。

和訳

 直訳調では、

しかし、ジョンジー、肺炎氏が襲ったのは。そして、ジョンジーは横になった、辛うじて動いて、彼女がペンキを塗った鉄製のベッドの上に、見つめながら・小さなオランダ製の窓ガラス・何もない側にある・隣のレンガ屋の。

 自然な日本語だと、

しかし、ジョンジーだった、肺炎氏が襲ったのは。そして、ジョンジーは、彼女がペンキを塗った鉄製のベッドの上に辛うじて移動して、隣のレンガ屋の何もない側にある小さなオランダ製の窓ガラスをみつめながら横になった。

---<The Last Leaf 編>13・終---

ご質問がございましたら、お問い合わせをご利用下さい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
日頃からのご支援、誠にありがとうございます。
少しでも多くの英語学習者(受験生や社会人)様に読んでいただきたく、下記2つのブログに参加しております。
何か感じるものがございましたら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 英語ブログ 英語学習者へお手数をお掛けしまして申し訳ありません。ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です