「文末焦点原則」から導かれる「外置」<The Last Leaf 編>14

明けましておめでとうございます

 今年初めての投稿です。
 『英文直読直解~英文の構造を見極める~』を今年も宜しくお願いいたします。
 さっそく始めます。

例文

One morning the busy doctor invited Sue into the hallway with a shaggy, gray eyebrow.

 引き続き「THE LAST LEAF」です。

単語の意味

hallway=廊下
shaggy=毛深い

構造

One morning the busy doctor invited Sue into the hallway with a shaggy, gray eyebrow.

 『構造』は分かりやすいと思います。

「文末焦点原則」と「外置」

 [ with a shaggy, gray eyebrow. ]が[ hallway ]の直後に来ていますが、”廊下”が毛深い、白髪の眉毛を持つわけがありませんから、この[ with a shaggy, gray eyebrow. ]が何を修飾しているのか?が疑問になります。
 [ with a shaggy, gray eyebrow. ]は[ the busy doctor ]を修飾しているとしか考えられません。
 つまり、[ the busy doctor ]が毛深い、白髪の眉毛を持っていることを示しています。
 [ the busy doctor ]と[ with a shaggy, gray eyebrow. ]が離れていますから分かりにくいかもしれません。

the busy doctor (with a shaggy, gray eyebrow) invited Sue into the hallway.

とすると分かりやすくなったと思います。
 そうしなかったのは、その忙しい医者が、毛深くて白髪の眉毛を持っていることを強調したかったからだと思います。
 これを「外置」といいます。

中学・高校(そしておそらく大学)の英語の授業でしっかり教えてもらうことはないのだが、でも、ぜひともマスターしておきたい、そんな文法事項がある。それが、外置という文法事項というか文法操作である。(畠山雄二『言語学の専門家が教える新しい英文法』(ベレ出版、2006年)100頁)

 この「外置」が何故行われるのかというと、

英語では、文の背景となるものを文頭に、文の焦点となるものを文末に置く(畠山・前出書105頁)

という「文末焦点(End-focus)の原則」なるものがあるからです。
 これは、

修飾部分・・・を強調したいがために行われているのかもしれない(畠山・前出書105頁)

のです。
 ですから、ここで取り上げた一文も、医者が、毛深くて白髪の眉毛を持つことを強調するために、「外置」をしたのだと思います。
 短い一文ではありますが、英語の基本的な文法事項である「外置」(畠山先生がご指摘されているように、学校ではしっかり教えてもらっていません)が出てきている、学習にとって良い文だと思います。

---<The Last Leaf 編>14・終---

お知らせ

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[The Last Leaf]の続きを出版いたしました。
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