同時進行の[ as ]<The Last Leaf 編>15

例文

‟She has one chance in―let us say, ten,” he said, as he shook down the mercury in his clinical thermometer.

 引き続きまして、『THE LAST LEAF』です。

単語の意味

・mercury=水銀(名)
・clinical thermometer=体温計(名)

構造

‟She has one chance in―let us say, ten,” he said, as he shook down the mercury in his clinical thermometer.

 『構造』は、

‟~,” he(=S) said(=V), ~

となります。
 [ ‟She has one chance in―let us say, ten,” ]は [ he(=the busy doctor) ]の発話内容です。
 ですから、語順的には、

He said (that) “she has one chance in―let us say, ten,” as he shook down the mercury in his clinical thermometer.

となります。
 医者の発話内容を先に書く(‟倒置”する)ことで、その発話内容を強調しているわけです。小説ではよくある‟倒置”です。
 ‟倒置”の場合の『構造』把握に注意する必要があります。

[ let us say ]

 [ let us say ]は‟たとえば”と訳されたりします。
 直訳すると、‟許せ、私たちが言うことを”となります。
 自然な日本語としては、‟我々に言わせてもらえば”という感じでしょうか。
 この発言をしているのは、医者ですから、ここで、‟我々”というのは、医者のことです。
 ‟医者に言わせてもらえば”という意味となります。

[ as he shook down ~ ]

 [ as ]は、‟等価関係”が中心イメージです。
 医者が言ったこと([ as ]の前)と、医者が体温計を振っていたこと([ as ]の後)とが‟等価関係”にあることをこの[ as ]で説明しています。

‟She has one chance in―let us say, ten,” he said,
as
he shook down the mercury in his clinical thermometer.

 言ったことと、振っていたことが‟等価関係”にあるわけですから、この文では、医者はJohnsyの助かる可能性についての発言と、体温計を振っていたこととは、同時進行だったわけです。
 つまり、

Johnsyが助かる可能性についての発言は、体温計を振りながらなされていたわけです。

和訳

 直訳調では、

彼女は、一つのチャンスを持っている、医者が言うことを許してくれるなら、(その一つのチャンスは)十の内のだ、彼は言った、振り落としながら、水銀を、体温計にある。

 自然な日本語だと、次のようになるでしょう。

医者に言わせてもらえば、彼女は十に一つの助かるチャンスを持っている、とその医者は、体温計にある水銀を振り落としながら、言った。

付記

 [ ‟She has one chance in ~ ten,” ]の日本語訳は、通常、‟十中八九は見込みがない”となるでしょうが、英語の表現を直訳すると、

彼女は、十に一つの(助かる)チャンスを持っている

となります。
 ネガティブな表現を採っていないことが日本語との違いで面白いと思います。

---<The Last Leaf 編>15・終---

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