英語の「情報構造」(旧⇒新)<The Last Leaf 編>31

例文

Johnsy’s eyes were open wide.

 引き続き『THE LAST LEAF』です。

単語の意味

 今回の文には難しい単語はありませんので、この部分は省略します。

構造

 『構造』の発見も容易だと思います。

Johnsy’s eyes were open wide.

受動態ではありません!

 [ Johnsy’s eyes were open wide. ]の赤字部分は、受動態ではありません。
 もし、受動態であれば、[ Johnsy’s eyes were opened wide. ]となっているはずですから。

[ ~ open wide.]

Johnsy’s eyes were open wide.

の[ open wide ]の語順が少しおかしいと思いませんか?
 この[ open ]は形容詞です。
 [ wide ]は、形容詞としての[ open ]を修飾する副詞です。
 形容詞を修飾する副詞は大抵は形容詞(被修飾語)の前に置かれます。

[副詞]+[形容詞]

という語順です。
 たとえば、

All the windows were wide open.(E-Gate)

の例文のように、[ wide open ]が通常の語順なのです。
 しかし、ここで取り上げた文は、その語順が逆になっています。
 もちろん、オーヘンリーが間違えているわけではありません。

[副詞]+[形容詞]

の語順は、

大体の目安(江川泰一郎 『英文法解説 改訂三版』(金子書房、1991年)135頁)

にすぎないからです。
 では、何故、オーヘンリーは、上記のように[ open wide ]という語順にしたのでしょうか?
 それは、文の「情報構造」に秘密があります。
 英語には、主語が旧情報、主語について述べる述語(述部)は新情報を示すという「情報構造」があります(安井稔 『英文法総覧 改訂版』(開拓社、1996年)530頁)から、その「情報構造」によれば、上の文は、目を大きく開いていた、の”大きく”が強調された文意となるわけです。”目を大きく開く”をさらに強調する意味になります。
 日本語としては、”目を見開く”ということになるかと思います。
 英語の「情報構造」を押さえておくと英文を正確に理解しやすくなります。

和訳

 直訳調だと、

ジョンジーの目は開いていた、大きく。

 自然な日本語だと、

ジョンジーの目は見開いていた。

となります。

---<The Last Leaf 編>31・終---

ご質問がございましたら、お問い合わせをご利用下さい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
日頃からのご支援、誠にありがとうございます。
少しでも多くの英語学習者(受験生や社会人)様に読んでいただきたく、下記2つのブログに参加しております。
何か感じるものがございましたら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 英語ブログ 英語学習者へお手数をお掛けしまして申し訳ありません。ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です