例文
An old, old ivy vine, gnarled and decayed at the roots, climbed half way up the brick wall.
単語の意味
・ivy (áivi)=ツタ(名)
・vine (váin)=蔓(名)
・gnarled (nɑːld)=節くれだった(”形”の機能)
・decayed (dɪˈkeɪd)=朽ちた(”形”の機能)
『構造』
An old, old ivy vine, gnarled and decayed at the roots, climbed half way up the brick wall.
『構造』は上のようになっています。
主部が長い頭でっかちな文になっています。
[ gnarled ]や[ decayed ]といった単語に惑わされずに[ climbed ]を動詞と見極めることがこの文を理解するポイントです。
~ gnarled and decayed ~
この[ gnarled ]と[ decayed ]は、この文では[ ivy vine ]を修飾する形容詞としての働きを持つ過去分詞ですが、語の形としては、動詞の[ gnarl ][ decay ]の過去形と同じ形ですので、
形容詞として機能する過去分詞としての[ gnarled ]、[ decayed ]なのか、
動詞の過去形としての[ gnarled ]、[ decayed ]なのか
の判別はこの文を理解するのに不可欠です。
では、どちらなのでしょうか?
An old, old ivy vine, gnarled and decayed at the roots,
だけをまず読む(聞く)場合、下のような解釈がなされます。
古い、古いつたの蔓が、根っこで節くれだっていて、そして朽ちていた
つまり、動詞の過去形として解釈されます。
ところが、この文の後に、
climbed half way up the brick wall.
という文が続きます。
[ climbed ]は、動詞[ climb ]の過去形ですから、この[ climbed ]は動詞です。
そうすると、この[ climbed ]が出てきた時点で、[ climbed ]以前がこの文の主部だと判断されるのです。
もし、この[ climbed ]も[ ivy vine]を修飾する過去分詞であるとすると、この文では、動詞がないことになって非文となりますから、この[ climbed ]がこの文の動詞だ、ということになるのです。
和訳
直訳調だと、
古い、古いツタの蔓、節くれだっており朽ちている、根っこで、登っていた、半分ほど、レンガの壁を。
となるでしょう。
自然な日本語だと、
根っこで朽ちており節くれだっている古い古いつたの蔓が、レンガ造りの壁の半分ほどを上につたっていた。
となると思います。
---<The Last Leaf 編>36・終---
ご質問がございましたら、お問い合わせをご利用下さい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
日頃からのご支援、誠にありがとうございます。
少しでも多くの英語学習者(受験生や社会人)様に読んでいただきたく、下記2つのブログに参加しております。
何か感じるものがございましたら、クリックをお願いいたします。
お手数をお掛けしまして申し訳ありません。ありがとうございました。