例文
“Johnsy, dear,” said Sue, bending over her, “will you promise me to keep your eyes closed, and not look out the window until I am done working? I must hand those drawings in by to-morrow. I need the light, or I would draw the shade down.”
引き続き『The Last Leaf』です。
1パラグラフをまとめて検討します。
単語の意味
・bend(bɛnd)=かがむ
仕組み
第1文
最初の1文の仕組みはややこしいと思います。
この仕組みが分からないことには、この文の『構造』も分からないため、まず仕組みを解明しておこうと思います。
bending over her
(彼女の上にかがみながら)
は、スーが”ねぇ、ジョンジー”と言った際のスーの体勢を描写した表現です。現在分詞の[bending]を用いています。
難しいのは、次の[and]でつながれた文です。どう並列関係になっているのでしょうか?
[and]で省略された語を上図で補っておきました。
目を閉じたままにしておく約束
と
窓の外を見ない約束
が[and]で並列関係に立っています。
構造
仕組みが分かれば『構造』も分かります。
第1文
“Johnsy, dear,” said Sue, bending over her, “will you promise me to keep your eyes closed, and not look out the window until I am done working?
となります。
第2文
I must hand those drawings in by to-morrow.
となります。
第3文
I need the light, or I would draw the shade down.”
となります。
ただ、ここで注意が必要なのは、[need]の意味です。
これは、助動詞ではなく、他動詞の[need]です。なぜなら、[need]の後に動詞ではなく名詞[the light]が来ているからです。
[to-morrow]とは何?
to-morrow
は、[tomorrow]のことです。
OEDには、
Regularly written as two words till 1500 and usually so till c1750.
と書かれてあります。
つまり、
1500年までは、定期的に[to-morrow]と2語として表記されており、1750年までは通常2語として表記されていた
ということです。
これは、[tomorrow]の原義が、
朝(morrow)に(to)→翌朝→翌日(Genius 5th)
にあるからです。
[tomorrow]という簡単な単語ですが、原義・語源などもみると、面白いと思います。
和訳
直訳調では、
ねぇ、ジョンジー、ジョンジーの上にかがみながら、スーは言った、私と約束してくれる?、目を閉じたままにすることを、そして、窓の外を見ないことを、私が仕事を終えるまで。私は渡さなければならない、それらの絵を、明日までに。私は明かりが必要だ、そうでなければ、日よけを下ろそうと思う。
自然な日本語では、
スーはジョンジーの上にかがみながら、”ねぇ、ジョンジー”、と次のように言った。
私の仕事が終わるまで、目を閉じて、窓の外を見ないと約束してくれる?
私、明日までに絵を渡さないといけないの。
明かりが必要なの、そうでなければ日よけを下ろしたいのだけれど。
---<The Last Leaf編>46・終---
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