例文
A persistent, cold rain was falling, mingled with snow. Behrman, in his old blue shirt, took his seat as the hermit miner on an upturned kettle for a rock.
引き続き『The Last Leaf』です。今回は、2文です。
単語の意味
・persistent(pərˈsɪstənt)=絶え間ない
・mingle(ˈmɪŋgəl)=混ぜる
・hermit(ˈhɜrmət)=世捨て人
・miner(ˈmaɪnər)=鉱山労働者
・upturn(əpˈtɜrn)=ひっくり返された
構造
A persistent, cold rain was falling, mingled with snow.
Behrman, in his old blue shirt, took his seat as the hermit miner on an upturned kettle for a rock.
『構造』は、上のようになっています。
仕組み
主語である[rain]が3つの語句で修飾されています。
1 [ A persistent rain ]=途切れない雨
2 [ cold rain ]=冷たい雨
3 [ rain ~ mingled with snow ]=雪交じりの雨
となります。
過去分詞
[ mingled with snow ]は、過去分詞として、[ rain ]を修飾しています。
ただ、[ rain ]と[ mingled with snow ]の間に、[ was falling ]があります。
修飾される語[ rain ]と修飾する語句[ mingled with snow ]は通常接しています。
ですから、上記文も、
A persistent, cold rain mingled with snow was falling.
となりそうですが、オーヘンリーは、そういう順序にしていません。
情報構造
英語の情報構造は、基本的に、主題部分は旧情報で、述部(主題について述べる部分)は新情報を示すことが多いものとなっています(文末焦点の原則)。
この情報構造からすると、
絶え間ない冷たい雨が降っていた、雪交じり(の雨)だったんだ。
という意味になります。このように書かれると、「え~、寒そう…」という感想がすぐに出てきそうです。
A persistent, cold rain mingled with snow was falling.
(絶え間ない冷たい雪交じりの雨が降り続いていた。)
とは文の臨場感が違うと思います。
和訳
直訳調だと、
絶え間ない冷たい雨が降っていた、雪交じりだった。
ベルマンは、古い青シャツにくるまれているのだが、座った、世捨て人の鉱山労働者として、ひっくり返したヤカンの上に、岩の代わりに。
もう少し自然な日本語だと、
絶え間ない冷たい雨が降っていた、雪交じり(の雨)だったんだ。
ベルマン(使い古した青シャツを着けているのだが)は、ひっくり返したヤカンを岩代わりにして、世捨て人の炭鉱夫のように(ヤカンに)座った。
今回のポイント
1 情報構造に注意!
⇒文末焦点の原則
---<The Last Leaf編>59・終---
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