例文
Behrman, his name is―some kind of an artist, I believe. Pneumonia, too. He is an old, weak man, and the attack is acute. There is no hope for him; but he goes to the hospital to-day to be made more comfortable.”
引き続き『The Last Leaf』です。
単語の意味
・pneumonia(nju(ː)ˈməʊnjə)=肺炎(名)
・acute(əˈkjuːt)=急性の(形)
・comfortable(ˈkʌmfətəbl)=安楽な(形)
構造
(1)Behrman, his name is―some kind of an artist, I believe.
(2)Pneumonia, too.
(3)He is an old, weak man, and the attack is acute.
(4)There is no hope for him; but he goes to the hospital to-day to be made more comfortable.”
となります。
文法事項
倒置
Behrman, his name is ~
は、
His name is Behrman ~
の語順を倒置したものです。
直前の文で、医者が
他の症状を患った人を診に行く
ということを言っていて、他の症状を患った人は、ベルマンなんだ、と強調するためにの語順の変更です。
使役の受け身
he goes to the hospital to-day to be made more comfortable.
の[ be made ]に注意です。
何故、[ be made ]と受身形になっているのでしょうか?
楽にさせるのは誰で、誰が楽にさせられるのか?に注意する必要があります。
受身形を使用しない場合は、
The doctor makes Behrman more comfortable.
(医者がベルマンをより楽にさせる。)
となります。
楽にさせるのは医者で、楽にさせられるのはベルマンという関係です。
ここで、ベルマンを主語にする場合どうなるでしょうか?
Behrman is made more comfortable (by the doctor).
となります。これが基本です。原文では、”to不定詞”が用いられているので[ to be made ~ ]となっているだけです。
but he goes to the hospital to-day to be made more comfortable.
の主語は[ he ]、ここではベルマンのことですから[ be made ]とならなければならないのです。
ここからも、『構造』つまり主語(s)動詞(v)の把握が必須であることが分かります。
和訳
直訳調
(1)ベルマン、彼の名前は、芸術家の類、私が思うに。
(2)肺炎だった、また。
(3)彼は年老いて弱っていて、加えてその罹患は急性だった。
(4)希望はない、彼に対する;が、彼は病院へ行く、今日、より楽にさせられるために。
自然な日本語
(1)ベルマンだ、彼の名は、おそらく芸術家の類だ。
(2)彼もまた肺炎だった。
(3)彼は年老いていて弱っており、加えて急に肺炎になったのだ。
(4)彼はもう助からない、が、楽にさせるために今日彼は病院に入院する。
今回のポイント
今回のポイントは、1点です。
1)受身の場合、誰が主体なのかに注意すること!
---The Last Leaf編69・終---
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