例文
That was in May. In November a cold, unseen stranger, whom the doctors called Pneumonia, stalked about the colony, touching one here and there with his icy fingers.
引き続き「THE LAST LEAF」です。
今回は、2文をまとめて検討します。
単語の意味
・Pneumonia=肺炎(名)
・stalk=こっそり歩く(自動)
『構造』(第1文)
第1文の『構造』は、
That(=S) was(=V) in May.
[ That ]とは、SueとJohnsyが共同のスタジオを設けたことを言っています。
”共同のスタジオを設けたのが5月だった”
ということです。
『構造』(第2文)
第2文の『構造』は、
In November a cold, unseen stranger(=S), whom the doctors called Pneumonia, stalked(=V) about the colocy, touching one here and there with his icy fingers.
つまり、
[ ~ unseen stranger ~ stalked ~]
です。
”見慣れないよそ者がこっそり歩いていた”ということです。
一文は少し長いですが、『構造』は至って単純です。
関係代名詞[ whom ]
第2文で注意すべきなのは、関係代名詞の[ whom ]です。
この[ whom ]が指すのは[ unseen stranger ]です。
しかも、この[ whom ]は目的格です。
どこに、[ unseen stranger ]は入るのでしょうか?
[ called ]の直後です。
[ call A B ]
=AをBと呼ぶ
という構文の理解がここでは鍵となります。
[ A ]の部分に入るのが、[ unseen stranger ]です。つまり、[ unseen stranger ]は、[ called ]の目的語なのです。
the doctors called unseen stranger(=A) Pneumonia(=B)
の[ unseen stranger ]が前に出て、[ whom ]という関係代名詞でつながっているのです。
なお、
[ whom ]の形は、「前置詞+whom」以外では、通例用いられず、代わりにwhoが用いられる。(安井稔『英文法総攬-改訂版-』(開拓社、1996年)250頁)
とされています。
文法も時代の流れで変わってきているようです。
個人的には、[ whom ]があると目的格であることが直ぐに分かるので好きですが・・・。
和訳
第1文は上で書いたので、省略します。
第2文は次のようになります。
11月、寒さの中で、見慣れないよそ者が、医者達はその見慣れないよそ者を肺炎と呼ぶのだが、こっそり歩いていた、コロニーあたりを、人を触りながら、あちらこちらにいる、彼の冷たい指指で。
自然な日本語にすると、
11月の寒さの中で、見慣れないよそ者が、医者達はその者を肺炎と呼ぶのだが、あちらこちらにいる人を彼の冷たい指指で触りながら、コロニーあたりをこっそりと歩いていた。
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