接続詞[so]の意味からつながる[so that]【東大英語を題材に英文の構造を把握する】(14)

例文

The principle of permitting localized damage so that an overall structure can survive, Buehler says, could end up guiding structual engineers.

引き続き2013年東大入試を検討します。

単語の意味

permit=許す(他動)
end up ~ing=最後には~することになる(句動詞)
overall=全体の(形)
いきなり『構造』を示します。

構造

The principle(=S) + could end up guiding(=V)

というのがこの文の『構造』です。

その原理は、最後には導くことになるだろう。

というのが、この文の『構造』となります。
[The principle]が主語で、主部は、[The principle of permitting localized damage so that an overall structure can survive]です。

[The principle of permitting localized damage]

 [permitting localized damage]は、”許す”、”局部化された損害を”、ということです。[localized]は[damage]を形容している形容詞です。
 つまりは、”局部化された損害を許すその原理”という意味になります。

[so that an overall structure can survive]

 [an overall structure can survive]は、”全体の建物は生き残ることができる”という意味です。
 さて、ここで少し詳しく検討したいのは、[so that]です。イディオムとして私たち日本人になじみがあります。
 [~(主節)so that A can do]で、”Aがdoできるように”という意味と説明されています。
 ここで、注意したいのは[so]という単語の意味です。[so]は、”とても”や”そのように”という副詞として使用されることが多い単語だと思いますが、接続詞としての役割も持っています。
 接続詞としての[so]は”そういうことで”という”結果”の意味を持ちます。この英文で用いられている[so]は副詞ではありません。接続詞の[so]です。ですから、”そういうことで”という意味でこの英文を読み解くことができるはずです。

[so that]

 たとえば、次の例文を見てください

She studies English hard so that she can become an English teacher.

 この英文の[so]も接続詞ですから、”そういうことで”という結果として訳してみます。

彼女は一生懸命英語を勉強しています、その結果彼女は英語の先生になることができます。

 なんのことだろう?と思うかもしれませんが、英文を頭から読んでいくネイティブは、おそらく、こう読んでいるはずです。
 日本語訳だと、
 ”彼女は英語の先生になるために英語を一生懸命勉強しています。”
という意味です。
 しかし、接続詞[so]の意味と”~することができるように”という日本語は中々つながりません。
 ですので、[so that A can do]を、Aがdoできるようにと覚えることになります。
 単語の基本的意味とイディオムの意味とを全く別の言葉として覚えなければならないのが私たち日本人だと思います。
 しかし、もう一度、ネイティブの読み方を見てみましょう。

彼女は一生懸命英語を勉強しています、その結果彼女は英語の先生になることができます。

 まず、彼女は、今現在一生懸命英語を勉強しているわけです。
 その結果、彼女は英語の先生になることができるのですね。
 ということは、[so that]の前の文(主節)は今現在の話で、”[so]=その結果”英語の先生になることができるよ、とこの英文は言っていることになります。つまり、[so that]以下の文(従属節)は、(今勉強すると)将来先生になることができるよ、と将来に視点を置いているといえます。
 ”今勉強すると、将来先生になることができる。”そういう因果関係をこの英文は示しています。そうすると、将来先生になることを念頭に置いて今現在英語の勉強をしているということをこの英文は表しているといえます。なぜなら、主節の時制はあくまでも今現在だからです([studies]と三人称単数現在になっています)。つまり、”今勉強しているのは、将来先生になるためだ”、という論理が見えてきますね。
 ここから[so that A can do]は、Aがdoできるようにという日本語訳になったのだと思います。

 そのことを踏まえて、主部を訳してみましょう。

The principle of permitting localized damage so that an overall structure can survive

”局部化された損害を許すその原理、その結果、全体の建物は生き残ることができる。”
 つまり、局部化された損害を許すと、その結果、全体の建物は倒壊しないというわけです。
 損害を局部に留めることで全体の建物の倒壊を防止することができるという意味ですね。
 ということで、主部は、

全体の建物が倒壊しないように局部化された損害を許すというその原理は、

という意味になります。

[, Buehler says,]

 主部の直後に、”Buehlerが言っているのだが”、という情報を挿入しています。

could end up guiding structural engineers.

 ”最後には、構造技術者を導くようになるだろう。”という意味です。

和訳

 参考までに、和訳をしておきます。

全体の建物が倒壊しないように局部化された損害を許すというその原理は、Buehlerが言っているのだが、最後には構造技術者を導くようになるだろう。

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