[~ing]に現れる”同時性”の理解!【東大英語を題材に英文の構造を把握する】(11)

例文

To test the findings, he and his team literally went into the field, pushing and pulling at spiderwebs.

 引き続き、2013年東大英語です。

単語の意味

literally=文字通り、まさに

 それ以外の単語は易しい単語です。

To test the findings

 [To]の基本イメージは、目的(地)を目指して移動する、です。
 そこから、[To test]は、”検証を目指して”というニュアンスになります。
 [To test the findings]=”その発見を検証することを目指して”(=その発見を検証するために)

, he and his team literally went into the field

 [ , ]があります。挿入です。
 ”彼と彼のチームが文字通りフィールドへ(調査に)行った”という情報(節)を挿入しています。
 went [into]ですから、ただフィールドへ行ったのではなく、フィールドの中へ”分け入った”という意味です。茂みとかをかき分けて中に入っていったというニュアンスです。

構造

he and his team(=S) + went(=V)

 これがこの文の『構造』です。

, pushing and pulling at spiderwebs.

 ふたたび[ , ]です。情報の挿入があります。
 [~ing]で始まっています。分詞構文ですね。この言葉を覚える必要はありませんが・・・。
 [~ing]は”行為の最中”や”出来事の途中”というイメージです。
 ということは、

フィールドの中に分け入る最中(途中)に、蜘蛛の巣を押したり引っ張ったりしていた

ということです。フィールドの中にある色々な蜘蛛の巣を調べながらどんどんフィールドの中に入っていった、ということです。
 [~ing]のイメージはこの英文を正確に理解する上でとても重要です。
 この部分は、

蜘蛛の巣を押したり引っ張ったりしながらフィールドの中に分け入った。

という意味になります。フィールドに分け入る行為蜘蛛の巣を押したり引っ張ったりする行為同時性のイメージを掴めたでしょうか?

 もし、この英文を、”フィールドの中に分け入って、そして蜘蛛の巣を押したり引っ張ったりしていた”、と訳すると、(1)フィールドの中に分け入って、その後、(2)蜘蛛の巣を押したりしていた、という時間的前後関係が前面に出てきます。
 しかし、[~ing]を用いているこの原文が言いたいことは、行為(出来事)の同時性なのです。
 この”同時性”を読み取ることが原文の忠実な理解にとって必要なことです。

同時性の理解

 たとえば、

(1)He dies.
(2)He is dying.

 ではどう違ってくるのでしょうか?
 (1)[He dies.]では、”彼は現時点で死んでいる”、という意味です。
 (2)[He is dying.]では、”彼は、現在、死に向かっている最中である”、つまり、”彼は今まさに死にかけている(瀕死の重体であるが、まだ生きている)”という意味になります。
 (1)では、現時点で死んでいる。
 (2)では、(瀕死ではあるが)現時点では生きている。
 この違いは、[~ing]に現れる”同時性”からもたらされます。
 このように、[~ing]のあるなしで意味が全く変わってきますので、[~ing]の理解はとても重要になります。要注意です。

全体の仕組み

[he and his team](=S) + [went](=V) + 挿入節 [~ing](分詞構文)

和訳

その発見を検証するために、彼と彼のチームは、フィールドの中に分け入った、蜘蛛の巣を押したり引っ張ったりしながら(=”蜘蛛の巣を押したり引っ張ったりしながらフィールドの中に分け入った”)。

 日本語訳はこういう感じになると思います。

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